ウィリアム王子の大結婚：千載一遇の「ゴールデンウィーク」

　　注目の英ウィリアム王子とケイトの王室結婚式が19日、100日のカウントダウンに入った。ウィリアム英王子とケイト・ミドルトン英王子は4月29日に結婚式を挙げる。この結婚式は英国の今年、さらには今後数年で最も盛大な王室祝賀行事となる。 

18日、ロンドン中心部のある店で王室の結婚式の模様がプリントされたカップ1杯

婚期が近づくにつれ、さまざまな商品や記念品が店や屋台にあふれ、ロンドンにはより多くの観光客が押し寄せ、王室の結婚式による経済効果は計り知れない。

結婚式当日は英国全土が1日休みで、前の週末はイースター休暇にあたり、今春は英国人に2つの長い週末が訪れる。これは千載一遇の「ゴールデンウィーク」で、その時には小売業、飲食、観光などの業界には「祝賀相場」が現れ、ビジネスチャンスは無限にある。

英国観光機関のサンディドゥ責任者は、王室の結婚式は英国に巨額の収入をもたらすだろうとし、「世界中の人々がウィリアム王子の結婚式を目撃したい」と話した。また、結婚式の記念品や結婚式のテレビ中継も英国に大きな経済的利益をもたらすだろう。「盛大な王室結婚式は英国に莫大な収入をもたらす……数十億ポンドはすぐに訪れる」と、ダウ・ジョーンズ・ニュース専門のコラムニスト、コーテル氏は書いている。

王室愛の政治的意義は大きい

イギリスの政治家にとって、ウィリアム王子大婚は英国経済を牽引するだけでなく、重要な政治的意義もある。ウィリアム王子の結婚が報じられると、会議中のキャメロン英首相や閣僚らはすぐに会議を中止し、テーブルをパンパンにたたいて祝ったと報じられた。政治家にとって王子と庶民の女の子のラブストーリーは、英国社会の明るい一面を世界に見せるだけでなく、英連邦加盟国の若い世代に直接感染し、欧州の遠い宗主国をより尊重することができると述べた。

英国のある新聞は、開幕を控えた王室の大結婚を「愛の意味」という見出しで表現した。記事によると、英国の若い世代の中には王室に興味がない人が多く、不況の今が英国王室を追放する絶好のチャンスだという声もある。しかし今、ウィリアム王子とケイトの結合は多くの若者の支持を集めることは間違いなく、2人はダイアナ時代の王室旋風を再び巻き起こしている。