「漢服熱」の台頭：ブランド受注が2021年までに産業総規模が10億元を超える

近年、漢服を着る風潮が一部の若者の間で台頭し、多くの漢服愛好家が購入した数は100着に達しているが、「漢服熱」の背後にはどのような経済的な帳簿があるのだろうか。

9月2日、中央テレビの財経チャンネル「経済情報聯播」はこれについて報道し、初歩的な試算によると、現在、全国の漢服市場の消費者層は200万人を超え、産業総規模は約10億9000万元となっている。ある漢服ブランドの創業者によると、彼らの工期は2021年初めまでになったという。

記事によると、ここ数年、時代劇ゲームのヒットや古風なゲームの出現に伴い、漢服愛好家が増えているという。ある漢服愛好家は記者に、漢服を広めるために、彼らは基本的に他のファッションを買うのではなく、どこかに行って、漢服をどこかに着て、暑くなると半袖漢服を着たり、改良版漢服を着たりすると伝えた。

同漢服愛好家によると、2010年から漢服に接触し始めてから、大まかな試算によると、彼女が現在持っている漢服の数は240着を超え、9年以上かけて780万元で漢服を購入し、単品で最も高いのは6000元以上だという。

「漢服熱」について、広東省伝統文化促進会漢服文化委員会の汪家文会長も深く体得しており、インタビューの中で、2017年の世界漢服文化サークルの数は1300以上で、2019年には2000以上に達し、2年間で46%増加したと述べた。

漢服が普及するにつれて、漢服体験を主力とするレンタル店も誕生し、記者は今年4月から8月にかけて、北京の漢服レンタル店が急速に3、4軒から20軒以上に増えたことに気づいた。

ある店主は記者に、観光地に近いため、彼らの月の売上高は6万元に達することができ、1着の服にアクセサリーを加えて、価格は2000元近くになると伝えた。「服を借りて、ヘアスタイルとメイクをするのは300元ぐらいで、1時間から2時間の旅行撮影サービスが必要なら、1000 ~ 2000元以上になるかもしれない」。

また、記事は、ある電子商取引プラットフォームの統計データによると、今年に入ってから、漢服の販売は前年同期比146%増加し、国風創意類アクセサリーの販売も同94%増加したと指摘した。

洋裁の現代服とは異なり、漢服は仕立て、裁断、原材料に対してより高い要求を持っており、刺繍が必要なことがほとんどであるため、漢服の制作にかかる技術と時間も多い。漢服の台頭に伴い、プライベートオーダーを専門に提供するハイエンド漢服ブランドの中には、さらに供給不足の現象が現れている。

ある漢服ブランドの創業者は、彼らの工期は現在2021年初めまでになっていると述べた。ハイエンドの服の価格は3000元から10000元ぐらいで、デザインによっていくつかの異なる組み合わせがあります。

高級ブランドのほか、平価漢服の市場も同様に熱い。国内大手電子商取引プラットフォームの統計データによると、2018年、定価が100-300元の間の漢服は60%以上の販売シェアを占め、500元以上の比率も30%を超えた。これにより、多くの業者が通常サイズの漢服の量産を試み始めた。

しかし、業界関係者は、漢服の出現は一貫して伝統的な儀礼と文化と密接に分けられず、漢服生産企業も過度に市場に迎合してはならず、漢服の生産技術を下げ、漢服自身の存在する文化的意義から逸脱してはならないと指摘している。

清華大学美術学院染織服装芸術デザイン学部の李薇教授は、「私たちが継承しているのは形式であってもいいが、私たちがもっと継承すべきはその精神だ」と述べた。